これからウキフカセ釣りをはじめたいけど、「何を用意すればよいのかよくわからない」
という方の参考になれば幸い!という想いでこの記事を書きました。
あると便利なアイテムも併せて紹介していきますので、ぜひ最後まで読んで下さい。

始めにウキフカセ釣りとは….
この釣りで主に狙う魚は、近場の堤防や小磯からでも釣れるメジナやクロダイです。



コマセ(寄せエサともいう)を撒き、自分の釣りやすい所に魚を集める。
又は浮かせて釣るというもので、「一日中釣りしたけど何も釣れなかった」という事が少ない釣法でもあります。
今回紹介するのは離島ではなく、比較的通いやすい半島周りでの道具立てであり、
且つ、私がおもう基本的な仕掛けをお伝えするものです。

ベテラン勢の「私ならこうする!」などの意見はいったんおいときます(笑)
必要な道具の一覧がこちら。
- フローティングベスト(ライフジャケット)
- 磯靴
- 磯竿
- 玉の柄
- 玉枠
- 玉網
- ロッドケース
- リール
- ハリス
- 道糸
- オモリ
- 針
- 針ケース
- ウキ
- ウキポーチ
- バッカン
- 水汲みバケツ
- 柄杓
- 柄杓ホルダー
- エサ箱
- マゼラー
- ラインカッター(ハサミ)
- ピンオンリール
- 針外し
- ガン玉はずし
- ウキ止め糸
- シモリ玉
- ゴム管
- からまん棒
- サルカン(ヨリモドシ)
- 小物ケース
- 偏光サングラス
- フィッシュグリップ
- クーラーボックス

こうして一覧にするとかなりの数ですね。
フローティングベスト(ライフジャケット)と 磯靴
魚釣りは少なからず危険を伴う遊びです。
そこで必要になるのが釣り人の身体を守ってくれるフローティングベストや磯靴などの安全グッズです。
「近場の堤防で釣りするのに大袈裟な!」と言う人もいるかもしれませんが、そんな意見は聞き流しましょう。
あなたの身はあなたが守るのです。
◎フローティングベスト
釣り具メーカーから出ている高額なものからコスパに優れたものまで数多くあります。
基本的には予算や自分の好みで決めれば良いのですが、小物入れとしても代用出来るポケット付きがオススメです。

私は、針、ウキ、オモリ、ハリス等を4箇所あるポケットにそれぞれ収納しています。
着用の際の注意点としては、股紐(またひも)は必ず通すということ。
こうすることで落水した際にフローティングベストが脱げてしまうトラブルを回避できます。
気温が高い夏場など、どうしてもフローティングベストを着たくない人はこちらの腰巻きタイプを身につけましょう。

◎磯靴
磯靴には 長靴タイプと、シューズタイプ があります。

堤防や岸壁で、海苔が生えてない場所ではスパイクやフェルトを必要としませんが、それでも濡れたところでは滑ってしまうことがあります。
磯場と兼用で使う事も想定して、ビムラムソール 又は ラバー、スパイクピン、フェルトが一緒になった カットラバーピンフェルト をオススメします。


少し値は張りますが、ソールだけを貼り替えられる便利なものもあります。

私は5年前にシマノのジオロックシューズを購入し、ビムラム か カットラバーピンフェルトを張り替えながら使用しています。
靴はどうしてもソールが先に劣化します。
これが交換できる事は、長い目でみればコスパ的にも良いと思います。
磯竿

5m前後の磯竿を使用します。
号数が幅広く用意されていますが、最初の1本は1.2号から1.5号をオススメします。
同じ機種で比較した時、号数が大きくなるにつれて重量も増します。
自分の腕力も考慮して選択して下さい。
竿の中を糸が通る インターライン(インナーガイド) という物もあります。
糸が竿に絡まないので、余計なストレスを減らすという点で大きなメリットになります。
但し、外ガイドと比べて、セッティングするのにやや時間を要するということは覚えておいて下さい。
玉の柄・玉枠・玉網

海面まで浮かせた魚を取り込む際に使用します。
●玉の柄
長さは5メートルから6メートルが一般的。
私が通っている初島堤防のように、6メートルはあったほうが無難な場所もあります。
●玉枠
40㎝から50㎝が一般的。※大きくなれば、その分操作性が失われます。
網は玉枠のサイズに合ったものを選択します。
※玉の柄と枠、網がセットになってる物も販売されてますがオススメしません。
高価な物でなくて構わないので、個別に販売されているものを組み合わせてください。
耐久性、重量、扱い易さが断然違います。
ロッドケース
ロッドケースとは、釣り竿(ロッド)を持ち運ぶための道具です。
釣り竿は折れやすいので、傷や衝撃から守るために必要となります。
リールをロッドに取り付けたまま収納できるものをオススメします。
こちらは私が実際に使用しているシマノ製。
⇩XT RC-122Q(135R)

ロッド3本(内1本はリールをセットした状態)、玉の柄1本、柄杓2本を入れてます。
サイドポケットには折りたたんだ玉枠などを収納することができます。
こちらはもう廃盤ですが、後継商品があります。
リール

磯釣りではレバーブレーキタイプのものが主流になっていますが、普通のスピニングリールでも釣りは出来ます。
価格的にも、取り敢えずスピニングリールから始めるというのもありです。
サイズ(番手)はシマノなら2000番~3000番がオススメ。
2000番なら2号の道糸、3000番なら3号の道糸がそれぞれ150m巻けるという意味だと捉えてください。
※ダイワは番手数の表記が異なりますのでご注意ください。
糸(道糸・ハリス)



糸には針を結ぶハリス(フロロカーボン)と、リールに巻きつける道糸(ナイロン又はPE)があります。
ハリス、道糸、共に1.5号から2号を使うことが多くなります。
始めのうちは(道糸1.7号~2号)、(ハリス1.5号、1.7号、2号)あれば十分でしょう。
あらかじめ針が結ばれている物も販売されていますが、針結びに限らず、 結ぶ技術は釣りには欠かせないものです。
慣れれば釣りの幅も広がります。練習あるのみです!
道糸にはナイロンとPEがあります。
私はナイロンを好んで使う為、ここではナイロンに絞ってお話しします。
同じナイロンでも比重の異なるものが販売されていて、海面ギリギリを漂うフロートタイプ、やや海中に沈むセミサスペンド(セミフロート)タイプ、更に沈むサスペンドタイプとあります。
それぞれにメリットとデメリットはあります。
初めは、海面直下を漂うセミサスペンド(セミフロート)が使い易いです。
私は常にこのタイプを使用しています。
オモリ(ガン玉、ジンタン)
ウキフカセ釣りでは一般的にオモリよりも、がん玉、ジンタンと呼ばれる比較的小さいものを使うことが多いです。

オモリは1号(3.75グラム)を基準にして、号数が大きくなるにつれて重量も増していきます。
2号なら(3.75g × 2 = 7.5g)
3号なら(3.75g × 3 = 11.25g)……
と計算も簡単♪
対して、がん玉(ジンタン)は….

B表示は数値が大きくなるにつれて重量も増しますが、それ未満のものは数値が大きくなるにつれて軽くなります。
最初は間違いやすいかもしれないので注意しましょう。
私はB表示のものを「ガン玉B、2B、3B….」、それ未満のものを「ジンタン1号、2号、3号….」と呼んでますが、「ガン玉1号、2号、3号…」でも間違いではありません。←むしろこれが正しいかも?(笑)
取り敢えず「3B、B、G3、G5、G7」あればなんとかなります。
もし5Bが必要なら「3B+3B」や「3B+B+G3」などを組み合わせて使いましょう!
針と針ケース
魚との距離が一番近い重要なアイテム。

様々な種類の針が売られていますが、グレ針(メジナ用)、チヌ針(黒鯛用)と銘打たれたものを使えば問題ありません。
勿論、グレ針で黒鯛も釣れるし、その逆も然りですが….
始めは
グレ針 → 4号、5号、6号。
チヌ針 → 1号、2号。
を揃えておきましょう。
針選びの詳細はコチラをご覧ください
針はどうしても種類が多くなるので、専用のケースに入れておきましょう。
底面にマグネットシートが付いてるものを使うことで、ケース内で針が暴れるのを多少防いでくれます。

ウキとウキポーチ

ウキフカセ釣りにおいて、ウキは主役と言っても過言ではないアイテムのひとつです。
ウキに求められる役割はこの三つ。
- 狙ったポイントに仕掛けを飛ばせる事。
- コマセと一緒に自然と仕掛けを流せる事。
- 魚信(アタリ)を的確に釣り人へ伝える事。
浮力の小さい0号や00号を使う釣り方と、Bから1号といった浮力の大きいものを使い、オモリありきで釣りをする方法があります。
どちらが良いのかではなく、大切なのは、どの仕掛けが「海中にある付けエサの動きをイメージしやすいか?」です。
ウキは数種類用意することになります。
管理しやすいように専用のポーチに入れておきましょう。

バッカンと、その周辺アイテム
◎バッカン
釣りをしている最中にコマセを入れておく為にバッカンを使用します。


使用するサイズは一般的に36㎝又は40㎝です。
多くのメーカーで販売されていますが、私が使っているのはDORESというメーカーの物。
サイズは40㎝ですが、他のメーカーの物と比べて高さがあり、便利なロッドホルダーも付いてます。
バッカン周りのアイテムは…
◎水汲みバケツ。

「大きい方が汲む回数少なくていいよね!」と考えて横着してはいけません。
手繰り寄せるのに苦労するし、ロープの太さは同じはずなので切れるリスクも高くなります。

経験者が言ってるので間違いない(笑)
サイズは20㎝を目安にしましょう。
◎エサ箱


中に仕切りがあるものがなにかと便利。
◎マゼラー(コマセを混ぜる道具)

形は好みで選んで問題ありません。
◎柄杓(コマセを撒く際に使います)

商品によって柄の固さが異なります。
どちらが良いかは好みによるところ。
私は出来るだけ固いほうが使いやすいです。
メインで使用している柄杓のサイズは以下の通り。
・全長:750mm
・カップ容量:16ml
・重量:52g
◎柄杓ホルダー(柄杓を固定しておく為に必要な道具)

中に水を張った柄杓ホルダーをバッカンに引っ掛け、その中に柄杓を入れておきます。
ラインカッター(ハサミ)・ピンオンリール・針外し


糸を切るのに使用します。
ラインカッター、ハサミ。どちらを使っても問題ありませんが、私はラインカッターを好んで使ってます。
ピンオンリールを使ってフローティングベストに付けておくと便利です。

取り付けるとこんな感じ。

更には、針外し(魚が針を飲み込んだ時に使う)やガン玉はずし(ガン玉を外す際に割れ目に挿し込んで広げるもの)も同じようにぶら下げておくと作業の時間短縮につながります。


ウキ止め糸・シモリ玉・ゴム管・からまん棒・サルカン
これらの小物は仕掛けのこの部分に使います。
※状況によって、ウキ止め糸とガン玉の位置は変わります。

◎うき止め糸

シモリ玉を一定のところで止める役割を果たします。
◎シモリ玉

ウキ止め糸とウキの間に通すことで、ウキがウキ止め糸のある位置にしっかり止まります。
◎ゴム管とからまん棒

この二つはセットで使います。
ウキを任意のところから下へ落ちないようにするのが役割です。
これでアタリを捉えることもあります。
◎サルカン(ヨリモドシ)

ハリスと道糸を連結する為に使います。
輪の部分が回転することで、糸のヨレを防ぐ効果もあります。
※サルカンを使わずに糸どうしを直接結びつける事もあります。
これを直結(ちょっけつ)といいます。
◎小物ケース
これらをバラバラに保管するのは非効率です。
小物ケースを使って上手に収納しましょう。

偏光サングラス・フィッシュグリップ・クーラーボックス
◎偏光サングラス

海面からの反射光による眩しさやギラつきを軽減することで、海中の様子をある程度まで視認することができます。
ツバがある帽子と組み合わせると、上からの光の侵入も防ぎ、更に効果が増します。
また、根掛かりを外した時など、不意に仕掛けが目にあたったりするのを防ぐこともあります。
※安全装備のひとつと考えても良いでしょう。
◎フィッシュグリップ

魚を直接触ることなくリリースしたりすることが出来ます。
※特に、ヒレなどに毒のある魚を扱う際に便利なアイテムです。
◎クーラーボックス

画像は現在私が使用している物と同機種です。
釣りに行く際には、凍らせた900mlのペットボトル3本と、加工餌2種類、オキアミ3キロブロック2枚を入れています。(オキアミが半解凍なら3枚も可能)
私の仲間はダイワのソフトクーラー45Lを使用しています。
「保冷力もあってかなり良いよ!」といってました。

以上がウキフカセ釣りを始めるうえで必要になる道具です。
これだけの道具を揃えるとかなりの出費になるのは間違いありません。
初めから高額な商品を選ぶ必要はありません。
釣り具屋さんで購入する際には、店員さんに相談しながら無駄のない買い物を心掛けましょう。
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